こんにちは。税理士の蛇沼です。
「うちもそろそろ相続や贈与について考えなきゃ…」と感じつつも、「でも、一体何から始めればいいの?」とストップしていませんか?
「大した資産もないのに、税理士に相談するなんて敷居が高い…」と遠慮してしまう方もとても多いです。
でも、安心してください。相続の準備は、最初から難しい税金の計算をする必要はありません。
むしろ、「家族で小さく始めるコミュニケーション」こそが、将来の大きなトラブルと税金を防ぐ最大の鍵になります。
今回は、証券会社や不動産運用の現場も経験してきた私から、何から手を付ければわからない方が「今日から、簡単に始められる最初の3ステップ」を優しく解説します。
【ステップ1】「財産のリスト」をゆるく作ってみる
まずは、何がどこにどれくらいあるのかを知ることからスタートです。いきなり1円単位で細かく書き出す必要はありません。
まずはこれだけでOK!
これはNG!
- 通帳がどこの銀行にあるか(残高はざっくりでOK)
- 実家(不動産)の権利証や固定資産税の通知書がどこにあるか
- 生命保険に入っているか(保険会社名がわかればOK)
- 最初から「完壁な財産目録」を作ろうとして親を質問攻めにする。親が警戒してしまい、その後の話が進まなくなってしまいます。
きっちりした目録がなくても、「銀行名」や「保険会社名」のリストがあるだけで、将来の手続きにかかる時間は10倍ラクになります。
特に実家などの不動産は、場所がわかる書類(固定資産税の通知書など)を1箇所にまとめておくだけで、将来の税額計算がスムーズになり、税務署への申告漏れを防ぐ最強の証拠になります。
【ステップ2】親の「本音」を優しく聞いてみる
一番の難関である「親への切り出し方」についてのステップです。
おすすめの切り出し方
これはNG!
- 「最近、テレビで相続の法改正のニュース(※110万円の贈与ルール変更など)を見たんだけど、うちって大丈夫かな?」と、ニュースを理由にする。
- 「これからの人生、どんな風に過ごしたい?」「実家をどうしていきたい?」と、親の未来の希望を聞く。
- 「お父さんが亡くなったら…」「相続税が大変だから…」と、お金や死をストレートにぶつけるのは、親側の心を閉ざしてしまうので絶対にNGです。
相続対策の本質は、お金を残すことだけでなく「親の想いを引き継ぐこと」です。生前に少しでも「本音」を共有できていたご家族は、将来の遺産分割協議で揉めるリスクが激減します。
親御さんが元気なうちに「家族でおしゃべりした記録」をエンディングノートなどに一言メモしておくだけでも、家族の合意があったという立派な動機(=正当な理由)の裏付けになります。
【ステップ3】「110万円の生前贈与」の勘違いを正す
よく耳にする「110万円の非課税枠」ですが、実は「とりあえずやっておけばトク」という時代ではなくなりました。
正しい生前贈与
もったいない勘違い
- 法改正(2024年以降)により、亡くなる前の「一定期間(現在は最大7年)」に行われた贈与は、相続財産にカウントし直されるルールに変わりました。
- つまり、「始めるなら、1年でも早いほうがおトク」ということです
- 「何からやればいいか分からないから、とりあえず後回し」にしている時間が、実は一番もったいない!
- 大きな金額を動かさなくても、「今年はちょっとだけお小遣い(贈与)として渡して、経験してみる」という小さな一歩が大切です。
生前贈与を税務署に「本当の贈与」として認めてもらうには、親子の間で「あげる」「もらう」の合意があった証拠が必要です。
そのためにも、金額の大小に関わらず、毎回しっかりと「贈与契約書」を紙で残しておきましょう。このひと手間の書類の準備が、将来の税務調査から家族を守る最大の盾になります。
今回ご紹介した「最初の3ステップ」が見えてきたら、次はさらに一歩踏み込んだ『具体的なお金と実家の守り方』についても、あわせて答え合わせをしておきましょう。
ご家族の状況に合わせて、まずは気になるテーマから順番にチェックしてみてくださいね!
「税理士に頼まず、自分でおトクに贈与を進めたい!」という方向けに、税務署に絶対に突っ込まれないための正しい進め方を3つのルールで優しく解説しています。👇

「大した資産はないけれど、実家だけはどうしよう…」と悩んでいる方向けに、放置するとかかるリアルな維持費の現実と、損をしない売却のルールを不動産運用のプロ目線で優しく解説しました。👇

まとめ:まずは「家族でおしゃべり」から
相続や贈与は、決して怖いものでも、資産家だけのものでもありません。今日ご紹介した「財産の場所を確認する」「ニュースをきっかけに話してみる」という小さな行動だけで、準備の50%は完了しています。
最後に:迷子になったら、いつでも頼ってくださいね
「うちの実家の場合、どう切り出せばいい?」
「贈与の契約書って自分で作れる?」
など、少しでもモヤモヤしたら、どうぞお気軽に私を頼ってください。敷居の低い、あなたのご家族の「お金と相続の案内人」として、いつでも気軽なご相談をお待ちしています!
当事務所の詳しいサポート内容や料金プランについては、以下より公式ホームページをご覧ください。
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