こんにちは。税理士の蛇沼です。
「将来、誰も住まなくなる予定の実家があるけれど、ぶっちゃけどうすればいいの?」と不安を抱えていませんか?
実は、各種アンケートでも「相続したくないものダントツの1位」に挙げられるのが、この「不動産(実家)」です。親の想い出が詰まっているからこそ、つい後回しにしてしまいがちですよね。
私は過去に証券会社で8年間、不動産の運用に携わってきました。その現場で嫌というほど見てきたのが、「いつかやろう」と放置した結果、実家が家族の重荷になってしまうケースです。
今回は、いらない実家を相続したときに知っておくべき、現実的な維持費の話と、損をしないための売却のルールをやさしく解説します!
【現実】放置すると大損?空き家にかかる「3つのコスト」
「誰も住んでいなくても、そのまま置いておけばタダでしょ?」と思ったら大間違いです。空き家を維持するだけでも、毎年これだけのお金が飛んでいきます。
空き家を眠らせる3大コスト
- 固定資産税(住んでいなくても毎年必ず請求書が届きます)
- 火災保険料・地震保険料(空き家は放火や破損のリスクが高いため、保険料が高めになります)
- 管理の手間と費用(庭の草むしり、換気のための交通費、業者への委託費など)
特に注意が必要なのが、庭木が隣の家に飛び出したり、屋根瓦が落ちて他人にケガをさせたりするリスクです。万が一の損害賠償が発生すると、相続した家族がすべての責任を負うことになります。
「想い出があるから」とただ眠らせておく時間は、実は一番コストとリスクがかかっているという現実を、まずは知っておくことが大切です。
【対策】売る?貸す?実家をどうするか決める判断基準
では、その実家を「売るべきか」「賃貸に出すべきか」、どうやって見極めればいいのでしょうか?判断の目安は非常にシンプルです。
賃貸(貸す)に向いている家
売却(手放す)を考えるべき家
- 駅から近い、都市部にあるなど、「誰かが住みたい」と思う好立地であること。
- リフォーム費用をかけても、数年で元が取れる計算ができる場合。
- 駅から遠く、車がないと生活できない場所にある。
- 建物が古すぎて、住めるようにするまでに数百万円以上の修繕費がかかる場合。
多くのご家族を見てきた経験から言うと、地方や郊外にある実家は「少しでも早く売却して現金に換え、家族で公平に分ける」のが最もトラブルが少ない正解です。
不動産はそのままでは分け合えませんが、現金にすれば1円単位できれいに分けられます。親御さんが元気なうちに「将来この家はどうしようか」と、一言だけでも方向性を話しておくのがベストです。
【特例】知らなきゃ損する!空き家を売ったときの「3000万円控除」
もし実家を売ることになったとき、絶対に知っておくべき税金のおトクな特別ルール(特例)があります。
空き家を打ったときの特例
もったいない落とし穴
- 一定の条件(昭和56年5月31日以前に建てられた家、など)を満たした実家を相続し、それを売却した場合、売った利益からなんと「最大3000万円」まで控除してもらえるという、国が用意した特例があります。
- この特例には「相続してから3年が経過する年の12月31日までに売ること」という、厳しいタイムリミット(期限)があります。
この3000万円控除を使うためには、確定申告のときに税務署へ「ここは間違いなく空き家でした」という証拠(電気や水道の使用履歴、現地の写真など)を提出する必要があります。
税務調査官も、書類が完璧に揃っていれば高額な控除をしっかりと認めてくれます。「いつか売ればいいや」と放置して3年の期限を過ぎてしまうと、数百万円もの税金を損することになるので、とにかく早めの動き出しが命です。
まとめ:実家問題は「早めの見極め」がすべて
いらない実家の現実、見えてきましたか?
大切なのは、想い出を大切にしつつも「コストがかかる前に、売るか貸すかの道筋を早めに決めること」です。特におトクな税金の特例には期限があるため、スピード感がご家族の資産を守る分かれ道になります。
そもそも実家の確認を含め、「親の終活として何から手を付ければいいか全体のステップ」を知りたい方は、シリーズ第1弾のこちらのコラムをチェックしてみてくださいね!👇

最後に:迷ったらプロを頼ってくださいね
「うちの実家、3000万円控除の対象になるかな?」
「いくら位で売れるもの?何から不動産屋に聞けばいい?」
など、実家のお金に関することは、税務と不動産運用の両方のプロである私にいつでもお気軽にご相談ください。敷居の低い、あなたのご家族の「お金と実家の案内人」として、いつでも気軽なご相談をお待ちしています!
当事務所の詳しいサポート内容や料金プランについては、以下より公式ホームページをご覧ください。
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