こんにちは。税理士の蛇沼です。
「これって経費になりますか?」シリーズの第3弾。今回は、経営者や個人事業主のパワーの源となる「学びとモチベーション(自己投資・仕事環境)」に関する3つの支出です!
「自分のスキルアップのための本やセミナー代は?」「モチベーションを上げるための神頼みは?」など、一見ビジネスに直接関係なさそうに見えるグレーゾーンに切り込みます。
今回も基本は同じ。「もし税務署に突っ込まれたとき、笑顔で『これはビジネスの売上に繋がる支出です!』と説明できる理由と証拠があるかどうか」です。
さっそく、プロの目線でやさしく解説していきます。
書籍・ビジネス本・セミナー代 〜自分への投資は経費?〜
ビジネス書を読んだり、有料のセミナーに参加したりしてスキルを磨く経営者は多いですよね。
OKの境界線
NGの境界線
- 現在のビジネスに直結する専門書、マーケティング本、セミナー参加費などは「新聞図書費」や「研修費」として100%経費にできます。
- 将来新しく始める予定の事業に関する勉強費用も、具体的な準備を進めているならOKです。
- ビジネスに全く関係のない趣味の漫画、小説、実用書などはNGです。
- ただ「有名だから」と参加した、事業との関連性を説明できない高額な自己啓発セミナーなども否認されるリスクがあります。
セミナーの「レジュメ(資料)」や「領収書」を一緒に保管しておきましょう。上場企業でも、研修費の精算には必ずパンフレットなどの証拠を添付しています。税務調査官から「これ、何のセミナーですか?」と聞かれたときに、その資料をサッと見せて「このノウハウを自社の〇〇事業に活かしました」と笑顔で説明できれば完璧です。
スマホ代・自宅のインターネット通信費 〜ネット社会の必須経費〜
仕事でもプライベートでも、スマホやネット回線は手放せませんよね。
OKの境界線
NGの境界線
- 自宅のネット回線やスマホ代を、「仕事で使っている割合(家事按分)」を出して経費にします。
- 「1日24時間のうち、起きている時間が16時間、そのうち仕事でパソコンを開いているのが8時間だから50%」など、誰が聞いても納得できる計算根拠があればOKです。
- 「仕事でも使っているから全額経費!」は一発でアウトになります。
- また、家族全員分のスマホ代をまとめて会社の経費にするのも、仕事で使っている証明ができない限りNGです。
可能であれば、「仕事専用のスマホ(格安SIMなどでOK)」を1台契約してしまうのが一番スッキリします。これなら100%経費にできるため、調査官への説明も一瞬で終わります。
もし私用スマホと兼用する場合は、通話明細の履歴をときどき確認し、「これくらい仕事で使っています」という目安を言えるようにしておきましょう。
事業の成功祈願・初詣 〜神社への祈祷料は経費?〜
新年に神社へ行き、会社の「商売繁盛」や「事業安全」をご祈祷してもらう…いわゆるモチベーションを高める神頼みのお金です。
OKの境界線
NGの境界線
- 会社の発展を願って神社やお寺に支払った「初穂料(はつほりょう)」や「ご祈祷料」は、「寄付金」として経費計上が認められます。
- 個人事業主の場合、個人の信仰との線引きが難しいため経費と認められません。
- 神社で引いた「おみくじ代(100円〜数百円)」や、お賽銭(さいせん)箱に投げ入れた小銭も経費にするのは難しいです。
神社から領収書(のし袋の控えなど)をもらえる場合は必ず保管してください。もし出ない場合は、「出金伝票」に「〇〇神社 商売繁盛ご祈祷料」と日付・金額をメモし、神棚にお祀りしているお札の写真をスマホで1枚撮っておきましょう。
日本のビジネスにおいて「商売繁盛の祈願」は一般的な商習慣として認められやすいため、しっかり証拠を残せば調査官も納得してくれます。
「これって経費になりますか?」シリーズでは、今回ご紹介した支出のほかにも、ひとり社長や個人事業主の皆さんが毎日領収書を前に「うーん…」と悩みがちなグレーゾーン支出を、項目ごとに分かりやすく解説しています。
税務調査のときに笑顔で堂々と説明できる準備を整えるために、ぜひ他の気になる支出についてもあわせて答え合わせをしてみてくださいね!👇

まとめ:あなたの「学びと熱意」を正しく証明しよう
自己投資やモチベーション維持にかかるお金は、ビジネスを成長させるために絶対に欠かせないものです。だからこそ、「後ろめたさ」を感じて隠すのではなく、セミナー資料や出金伝票といった「丁寧な根拠資料」を揃えて、堂々と経費として主張しましょう。
最後に:あなたの「これいける?」を応援します
「この高額なコンサル費用、経費で落として大丈夫かな?」
「この資格取得の費用は?」
など、自分の判断に自信が持てないときは、いつでもプロである私を頼ってください。敷居を低くして、あなたのビジネスの挑戦と熱意を税務の面から全力でサポートいたします。お気軽にご相談くださいね。
当事務所の詳しいサポート内容や料金プランについては、以下より公式ホームページをご覧ください。
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